情熱というと大げさのように聞こえるかもしれませんが、情熱=やる気、です。
あなたが、相手に対してどれだけやる気を見せるか、ということが相手の心を動かすのです。
「もちろん、自分はやる気がある」という人もいるかもしれません。
しかし、やる気があると言っているだけでは、やる気があることにはなりません。
「やる気がある」からには、そのやる気が相手に伝わらなければなりません。
やる気を相手に伝えるには、実質的な行動が伴わなければなりません。
ミスばかりしている、約束を守らない、準備が整っていない、というような状態で、相手と話をしたのであれば、幾ら前向きにやる気がありそうな態度で接しているつもりでも、実際には何もできていないので、「やる気がない人だな」と思われてしまいます。
取引するのであれば、やる気がない人よりも、やる気がある人とするのは当然のことです。
いい加減な人では、何か重要な情報を忘れていたり、アフターケアをしてくれなかったり、無責任な行動をとられるのではないかと思ってしまいます。
やる気を見せるには、とにかく早いことです。
何か頼まれたら、その日のうちか、翌日には、応えられるようにしていれば、この人は仕事が早いと評価されます。
また、時間がかかってしまうのであれば、その旨を相手に伝えて、明確にいつ頃にその問題を解決できるのかを示すようにしておきましょう。
間違っても、相手から催促されるような事態にならないように、常に先手先手で進められるように行動しましょう。
幾ら仕事が早くても、間違っていたら元も子もありません。
仕事をするからには、必ず見直す癖をつけましょう。
自分ではミスなくちゃんとできているつもりでも、抜けというのはあるものです。
過信したり面倒くさがって見直ししないで相手に渡してしまうと、思わぬところで失敗してしまいます。
また、ちょっとしたミスであっても、相手に間違った情報を与えてしまったり、最悪の場合、相手から印鑑を再度押してもらわなければならなくなってしまうと、相手からの信用は、ガタ落ちすることにもなりかねません。
相手に会う前に、事前の準備は万端にしておかなければなりません。
この情報はいらないだろう、などと勝手に判断せず、相手の立場に立って、もし相手がこのような話を投げかけて来たら、どう対応するかを考えて、準備を進めましょう。
相手と約束をしたのであれば、その約束は必ず守らなければなりません。
そのままうやむやにしてしまうのはもちろん、「やはりダメでした」と後からいうことも好ましくありません。
相手をがっかりさせたり、悪い印象を与えるきっかけになってしまいます。
ですから、軽々しくなんでも約束しないことも大切です。
あなたが、できる範囲で約束をすればいいのです。
そして、約束をしたのであれば、相手が軽い気持ちでした約束であれ、全力で達成して相手に返します。あなたがどんな些細なことでもきちんと守る人だと、相手に印象付けることができれば、あなたへの信頼感は増すでしょう。
相手によっては、あなたがこの仕事にどれだけの情熱を持っているかを聞いてくる人もいます。
例えば、「この分野にどんな考えを持っていますか」といった漠然とした質問をしてきます。
この質問は漠然としているだけに、その場で何となく答えることもできてしまいます。
しかし、適当な答えは相手にしてみれば「不正解」なのです。
相手は「どうせ期待する答えは言えないだろう」という、いわばあなたを振るい落とすために質問しています。
この質問に通り一遍の答えしかできなければ、「ほらね、やっぱり」と相手に見くびられてしまいます。
そして、「その程度の間が絵しか持っていない人とは契約できない」と結論づけてしまいます。
あなたが情熱を持っていれば、この業界、分野がなぜ重要で、自分はどのように貢献していくつもりなのかを言える必要があります。
そして、「だからわたしはこの商品を胸を張って勧めるのです」と言えれば、相手も、あなたには情熱があると思ってくれることでしょう。
ひいてはそれが契約につながるのです。