営業するときに誰でもできる準備として、身だしなみがあげられます。
人に会う時に、汚らしい格好、だらしない格好をしていたら、誰でも嫌がります。
学生のときはポリシーを持ってそのような格好をしている人もいますが、それは社会では通用しません。
学生のときには奇抜な格好をしていると周りから一目置かれることもあるかもしれませんが、社会人になってからも同じような格好でいたら、誰からも相手にしてもらえません。
身だしなみにまったく無頓着でいられるのも学生の時までです。
具体的な身だしなみに気を遣うとは、以下のポイントについてです。
髪がボサボサ、フケが沢山見えているのはNGです。
まず、毎日頭を洗いましょう。
フケが出ないように手入れをしましょう。
また、髪はきちんと固めましょう。
風に吹かれてボサボサのまま会いに行くのは、もってのほかです。
駅に着いたらトイレに行って髪形等をチェックしておきましょう。
変な髪形にしているのも問題があります。
7・3分けにする必要はありませんが、不必要に長かったり、脱色していたりするのは、相手によっては不快に感じることがあります。
まずスーツであることは必然です。
そのスーツもアイロンがかかっていないようなよれよれであってはなりません。
裾がほつれているようなボロボロのものや、一部が色あせていたり泥で汚れていたり、テカテカしてしまっているのもダメです。
スーツを清潔に使っているかによって、あなたへのイメージは定着してしまいます。
ワイシャツも同様です。
食事のときに跳ねた汚れや、長い間洗っていないような不潔感はいただけません。
また長い間着ていて、襟首がボロボロになっているものは捨ててしまいましょう。
スーツの袖は長すぎず、下からワイシャツの袖が少し覗くぐらいの丈がちょうどいい長さです。
また、ベルトはきちんとしましょう。
見えていないからといってつけないのではなく、見えていないところまでも気を遣いましょう。
何があるかわかりません。
靴は革靴です。
スニーカーはもちろんダメです。
普段履きにも使えるような、柔らかい生地の靴を履いている人がいますが、あまりいいものではありません。
また、はきつぶしたような靴は捨て、磨いて綺麗にした靴を履きましょう。
靴の状態は結構みられていることが多いのです。
コートを着る場合には、自分の身体にあったものを選んでください。
あまりに大きすぎるものなどを選ぶと不格好になってしまいます。
スマートで清潔感のある永劫マンを演出するには、自分の体形にぴったりと合ったものを選びましょう。
全体のコーディネートも重要です。
まず、スーツではなくジャケットとスラックスの組み合わせにしてしまうと、カジュアルな感じが出てしまうので、なるべくなら上下そろったスーツにしましょう。
そして、スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、靴のそれぞれの色や柄がマッチするように合わせていきます。
例えば、例外もありますが、柄もののワイシャツには柄物のネクタイは合わせるべきではありません。
色についても、同系色で合わせる方法と、真逆の色で合わせる方法がありますが、紫などの使うのが難しい色もあります。
そういった色は挿し色として少しだけ入っている分にはいいのですが、あまりに主張しすぎないようにしましょう。
基本的に、すべてに言えることは清潔感なのですが、髪形と服装はその中でも大きな要素を占めています。
そのほかの清潔感の要素を以下に記していきます。
目ヤニはとても見苦しいものです。
朝起きたら必ず顔を洗うというだけで、目ヤニはなくなります。
また、一日中歩き回っていると目ヤニが出る人もいるかもしれません。
そういうことがないように、こまめにトイレなどでチェックしましょう。
また、清潔感とは関係ないのですが、目つきが悪い人というも嫌われます。
にらんでいるような目、据わった目、こういう人は、相手に威圧感を与え、居心地の悪さを感じさせます。
自分がどのような目つきなのかを周囲に聞いて、確認しておくのもいいでしょう。
食べた後のカスが歯につまっていたら、それは非常に汚らしい印象を与えます。
会う前には必ずチェックしておきましょう。できれば歯を磨いていきましょう。
また、ヒゲについても基本的には剃るべきです。
ポリシーを持ってヒゲをはやしていると、偉ぶっているように見えてしまったり、不潔感が出てしまいます。
口臭についても気をつけましょう。
特にニンニクを食べたり、砂糖入り又はミルク入りのコーヒーや紅茶を飲んでしまうと、かなりきつい口臭になってしまうので、なるべくなら口にしないようにして、万が一そのようなものを口にした場合には、必ず歯を磨いていきましょう。
朝起きた時は、人は誰でも雑菌により口臭がきつくなっています。
ですから、必ず起きたらうがいをする癖をつけましょう。
鼻にごみが詰まっているのはもってのほかです。
また、鼻毛が出ているのもいただけません。
季節によっては花粉症の場合もあるでしょうが、営業マンとして訪問するのであれば、花粉症の薬をきちんと処方してもらって、症状が出ないように努めましょう。
もう一つ注意したいのは、相手と話をするときに、鼻をすする癖があった場合です。
あまり気持ちのいいものではないので、直した方がいいでしょう。
顔がにきびだらけだったり、つぶれて血がちょっと乾いた状態をそのまま外に出しているような人は不潔にみられてしまいます。
にきびは体質であることも多いので、仕方がないとも言えるのですが、それでも最初から諦めて何もしないのではなくて、営業のプロをめざすのですから、できる限りのことをやってみましょう。
薬を塗ったり、血が出ている場合には、絆創膏などで隠すなどしましょう。
場合によってはエステに行くなどして、肌のケアをするのもいいでしょう。
男性であっても男性用化粧品などで肌をいたわるものは幾つもあるので、そういったものを利用しましょう。
見た目以上に気になるのは臭いです。
口臭と体臭がきついのは、深刻な問題です。
酒臭いのはもってのほかです。
前日に深酒をしてしまうと、翌日にお酒の臭いが口から漏れ出ます。
ですから、翌日お客様に会うのであれば、強い酒を飲みすぎないことです。
食事で食べたものが臭ってしまうこともあります。
これらは歯磨きなどである程度防ぐこともできるので、気になるようなら歯磨きをしましょう。
体臭については、体質の問題もあるので、中々難しいのですが、まずは毎日風呂に入る癖をつけましょう。
面倒くさがって風呂に入らないと、たちまち臭ってしまいます。
人は、年齢と共に体臭がきつくなる傾向にあるので、30を超えたら体臭は気にした方がいいでしょう。
体臭に自信がなければ、香水をつけましょう。
女性はもちろん、男性向けの香水も沢山出ています。
ただし、香水はつけすぎると今度はそれ自体で臭いと思われてしまいます。
本当に、ほのかに香る程度にするため、2・3滴つけるだけにしておきましょう。