よく面接のときに、どんなサービスを提供している会社であるのか、その業務内容を調べもしないで来る人がいます。
また、自分で調べればわかるような質問をする人もいます。
そういった人は、そこまでその会社に興味を持っていないというアピールをしてしまっているのと同じですので、不採用になる確率が高まります。
また、履歴書等の希望する職種の欄に、その会社では行っていない事業やサービスについて関わりたい、というようなことを書いてしまうと、書類選考の段階で「勉強不足」ということで、落されてしまいます。
あなたが受ける会社は、どんな会社なのか、どんなサービスを提供しているのか、調べればすぐにわかることです。
そういった努力を怠り、何をしている会社なのか知らずにとりあえず受けてしまうと、採用担当者には、「この人は、うちの会社に入りたいわけではなく、どこでもいいという気持ちで受けに来ているな」と伝わってしまいます。
「同じ業界であればどこでも構わない」というような受け方をすることもあるでしょうが、それを相手に悟られてはいけません。
受ける会社がつくっているモノは何か、ということくらいは最低限把握しておかないと、採用担当者には勉強不足ということがばれてしまいます。
そして、業務内容以外にも調べられる範囲で調べておけば、「ちゃんと勉強してきているな」「うちに興味があるんだな」ということが伝わります。
企業によっては、応募者が複数の会社を受けていることに理解を示してくれる採用担当者もいます。
しかし、それはその企業の方針であるというよりは、採用担当者の気まぐれのことが殆どです。
恋愛でいうならば、交際を申し込むときに、「他にも交際を申し込もうと思っている人がいます」という人と、付き合いたいと思う人がいるでしょうか。
採用も同じことなのです。
では、どのように会社研究をすればよいのかを考えます。
会社研究をするのは簡単なことです。
いくつか例を挙げます。
その会社がウェブサイトをもっていれば、インターネット環境さえあれば、だれでも簡単に入手できます。
ここでは何を見るかと言えば、まず会社案内のページをみましょう。
会社案内のページでは、会社の規模、所在地等、基本的な情報が書かれています。
次に主要なサービスを紹介しているページをみましょう。
どのようなものを扱っているのかを調べ、疑問点があれば書き出しておきましょう。
ウェブサイトは、会社が一般的に広く公開している基本情報ですので、くまなくみておきましょう。
ウェブサイトを持っていない会社の情報を手に入れるのであれば、会社案内を取り寄せる方法があります。
会社案内を取り寄せるには、その会社にはがきを送って会社案内を1部もらいたい、と連絡をしなければなりません。
このはがきの時点で採用活動は始まっています。
文面は失礼の内容に気を遣い、丁寧に書きましょう。
コンピュータを使って書く人もいますが、「楽をしたな」と思われてしまいます。
なるべく手書きにしましょう。
ウェブサイトを持っている会社の場合、会社案内をつくっておらず、ウェブサイトを見るようにいわれることもあります。
また、ウェブサイトに乗っている会社案内が全く同じであることもあります。
さら会社研究をするのであれば、その会社が提供しているサービスや成し遂げたもの、そのものを直接見に行きましょう。
製造業であれば商品を見に行き、サービス業であれば店舗にいってそのサービスを体感するのです。
このときそのサービスを見て・触れて思ったこと・感じたことをメモしておき、面接時に質問してみるといいかもしれません。
また、同業他社のサービスも見に行き比較するのもよい試みです。
...その結果、もしかしたらあなたは、同業他社を気に入るかもしれませんが。
このようにして会社を研究したら、その会社が属する業界についても調べましょう。
この業界が成長産業なのか、斜陽産業なのか、同業他社にはどのような会社がいるのか、
同業他社との違いは何か、この業界におけるランクは何番目か、シェアは、トップ企業は、というようなことを調べ上げるのです。
これを調べるにはかなりの時間がかかります。
各社のウェブサイトをみたり四季報を読んで調べることでわかってくることでしょう。
ここにあげた方法以外にも、会社研究をする方法はたくさんあります。
まずは、ここにあげたような比較的簡単な方法を試してみてください。
それだけでも、採用担当者への印象はぐっとよくなります。
また、素人が調べたことなので、やはりわからないことはありますし、間違っていることもあります。
ですから、調べたことはメモしておいて、面接のときに質問をしてみましょう。
質問をすることで、その会社に興味を持っているというアピールにもなります。
間違っていればその時に教えてくれるでしょう。
このときには、事前に調べてみたがそれでもわからなかった、という風に質問するとさらによいです。
しかし、この時にウェブサイトに載っているようなことを質問したのであれば、勉強不足ということで、印象を悪くしてしまうこともあります。