あなたは高学歴ですか?
それとも前職は大手企業の花形部署に所属していましたか?
もしそうでなくても、就職活動には自分を売り込む手段は幾らでもあるので、卑下する必要はありません。
かくいう私も決して高学歴ではありません。
しかし、もしあなたが高学歴であったり、華やかな職歴を持っているのであれば、これをアピールしない手はありません。
就職活動は戦略です。
使えるものはコネであっても使いましょう。
高学歴や華やかな経歴ではあっても、自分には能力がないからアピールできない、などと悲観する必要はありません。
入社した後に能力をつければいいのです。
まずは入社を勝ちとることが先決なのです。
では、なぜ高学歴が好まれるのでしょうか。
わかりきったことかもしれませんが、私の経験で私見を述べます。
新卒の場合には、「高学歴=頭がいい=呑み込みが早い=ポテンシャルが高い=使える社員になる」という図式を、採用担当者は持っています。
また、中途採用の場合でも、「高学歴+経験値=既に高い能力を持っている+まだ成長する可能性がある」という図式を描いています。
そして、この図式に当てはまる人も実際にいます。
もちろん、期待外れの人も多くいます。
しかし、学歴が高ければ高いほど、この図式に当てはまる確率が高くなっていく傾向にあります。
採用担当者は、多くの応募の中から絞り込まなければなりません。
ふるいにかけるためのわかりやすい基準があれば、それを利用したくなってしまいます。
採用を担当する期間が長くなればなるほど、いちいち吟味するのは時間がかかるので、わかりやすい指標を使うようになるのです。
その一つが「高学歴」だということです。
次に、職歴を使ってアピールできる場合を考えます。
まず、あなたが受けようと考えている会社の職種と同じ職種に携わっていれば、経験値があるということでアピールすることができます。
さらに、同じ業界にいたということであれば、業界のことをよく知っているし、もしかしたら人脈もあるかもしれないということで、その経験が高く評価される可能性があります。
反対に、同じ業界で働いていたのに、辞めて別の会社に来たということは、前職で何か問題を起こしたのかもしれないと勘ぐられる可能性もありますが、どちらかというと好意的にみられるケースが多いように感じます。
また、あなたが応募している会社よりも規模が大きい会社に勤めていたのであれば、なおさら評価が高まります。
では、あなたが応募している会社とはまったく毛色の違う業界だった場合はどうでしょうか。
この場合には、アピールはうまくいかないかもしれませんが、これまでの経験をどう生かせるのかを相手に伝えることができれば、チャンスはあります。
また、業界トップのような大企業に勤めていた、ということになると、業種は異なっても興味を持たれるケースもあります。
企業が中途採用をする場合、即戦力を求めているわけですから、職歴は重視されます。
ですから、学歴同様、職歴はアピールするための武器となるのです。
高学歴というだけで採用されるのはずるいと思うでしょうか?
決してそんなことはありません。
あなたが一生懸命勉強して得た学歴は、あなたの成果です。
あなたが人生を構築していくために武器とすることは、何ら後ろめたいことでもなければ、ましてずるいことでもありません。
職歴に関しても同じです。
あなたが大企業に入社したことで優遇されるとしたら、それはえこひいきではなく、あなたが獲得した特権によるものです。
あなたの努力がそれを可能にした、というだけのことです。
もし、大企業にコネで入社したということであっても、運が実力のうちというのであれば、コネも実力のうちなのです。
就職活動は、ありとあらゆる手段を使って成功させるものですから、犯罪に手を染めなければ、何ら文句を言われる筋合いはないのです。