企業によっては、作文を筆記試験の一部に設定しているとこもあります。
作文には、殆どの場合テーマが決められており、そのテーマに沿って書かなければなりません。
しかし、どういったテーマが与えられるかは試験を受けるまではわかりません。
ですから、日ごろから対策を練っておかなければなりません。
まずは様々な題材をインプットしておきましょう。
作文において、難しいテーマというのは、時事問題や業界内の話題です。
時事問題は、日ごろから新聞を読んだりニュースを聞いたりしていなければ、理解できません。
業界内の話題の場合には、更に業界に関するニュースを調べておかなければ意見を述べることはできないでしょう。
これらのニュースをインプットするには、新聞を読んだりニュースを聞いたりすることは基本といえます。
もちろんインターネットで、これから採用試験を受けるつもりである業界に関わるニュースを事前に調べておくのは非常に有効です。
もし作文の題材として出なかったとしても、面接のときに質問したり意見を述べることができるからです。
ところでこれらのニュースは事実を伝えているだけなので、そこから自分の意見を出すというアウトプットの作業を行うには、それなりに用語や慣習などを知っておかなければなりません。
ニュースを聞いて、知らない言葉が出て来たら、そのままにしておかないで、きちんと調べておきましょう。
また、東洋経済や日経ビジネスといった、経済情報誌に目を通しておくと、そのときの旬のニュースについての深い見識を得ることができます。
自分の意見を述べる際に、作文の場合は言葉の使い方も大事なポイントです。
間違った言葉遣いをしてしまうと、意味がはっきりと伝わりません。
正しい言葉遣いを学ぶには、たくさんの本を読んでおくことをお奨めします。
普段本を読んでいない人は、やはりうまい文章は書けません。
沢山のインプットをしたら、それに対して自分なりの見解を示す、アウトプットの作業をしましょう。
ある問題に対して、自分の意見を述べるという練習をしておくと、作文試験や面接時に自分の意見をしっかりと述べられるようになります。
普段からアウトプットの練習をしておくことは、作文や面接だけでなく、ディスカッションに強くなったり、プレゼンに応用できるようになったりして、仕事でも様々な場面で役立つスキルを手に入れることになるでしょう。
アウトプットは、自分なりの意見を述べる作業なのですが、それが全くの見当違いでは、相手にバカにされてしまいます。
アウトプットをするには、その意見が間違っていないかを、その都度調べなければなりません。
適当に直感的に自分が感じたことだけを書けばいいわけではないのです。
そのためには、インターネットを利用して、その問題について、世の中の人はどのような見解を持っているのか、調べてみるのは手っ取り早い方法です。
もちろんインターネット上ではいい加減な主張をする人も多くいるので、鵜呑みにせずに必ず裏を取るようにしなければなりません。
アウトプットをする際には、最終的には前向きな話で終わるように心がけましょう。
救いようのない終わり方をしては意見を述べた意味がありません。
これでは、文句ばかり言って何もしない人だと思われてしまいます。
もし問題提起をしたならば、必ず解決策を自分なりに考えて提示しましょう。
最後に、作文のテーマで時事問題や仕事に関係のない、漠然としたテーマ(例えば「希望」など)を指定された場合についても考えます。
この場合には実は非常に簡単な対処法があります。
それは、予め自分なりの作文を一つ作っておくことです。
そして、作文のテーマをその中にこじつけるようにして、混ぜ込んでいくのです。
例えば、最終的な結論にそのテーマを持ってくることで、テーマにそった作文を書いているように思わせる、という手法があります。
先の「希望」がテーマの場合には、「○○ということが、私の希望です」と締めくくってしまえば、その文章は「希望」について書かれた作文、ということになります。
いずれにしても、作文問題に強くなるためには、日ごろから意見を持っていたり、文章を書いてみたりして、慣れておくことが最も簡単な対処法です。
これは採用試験対策だけでなく、間違いなくあなたの人生に役立ちますので、実行してみてください。