「次の面接にはラフな格好で来てください」「普段着でどうぞ」と通知されることがあります。
この言葉をそのまま鵜呑みにしていいものでしょうか。
答えは、「鵜呑みにしてもよいが、しなくてもよい」です。
もちろん、ラフな格好にも限度があります。
タンクトップ、半ズボン、サンダルのような格好で来られたら、流石に会社側も面喰らうでしょう。
ラフな格好というのは、スーツではない格好という体度の意味と捉えて、肌の露出は避けましょう。
ズボンもジーパンよりはチノパン程度にとどめておく方が無難です。
上は長袖で、襟付きのシャツがいいでしょう。
夏場のポロシャツはギリギリのラインです。
Tシャツはやめておきましょう。
また、多くの場合、ヒゲは嫌われます。
ヒゲがOKな会社もありますが、ダメな会社もあるので、最初は剃っていった方がいいでしょう。
「ありのままの自分を受け入れてもらえないならば、受からなくてもよい」という考えの人もいるでしょうが、そのように自分のポリシーを曲げられない人は、頭の固い人と思われてしまいます。
会社としては柔軟に対応できる人を求めているので、口ひげをはやしているという時点で、臨機応変に仕事をしてくれない印象を持たれてしまい、採用は見送られる可能性が出てきます。
普段着でもスーツでも、いずれの場合でもきれいな服装であることが大前提です。
自分の身体に合った服を着て、だらしない格好にせず、清潔にしておきましょう。
また、靴も運動靴ではなく、革靴にしておきましょう。
ところで「ラフな格好で来てください」など、服装について何も言われなかった場合は、どんな格好をしていけばいいのでしょうか。
どちらかというと、多くの場合は服装については特に言われることはないでしょう。
だからといっても「何を着ていけばいいですか」と聞くのは常識がないと思われかねません。
格好について何も言わないということは、筆記試験や面接試験の場をビジネスのワンシーンと置き換えて、どのように振る舞う人であるのかを試験している、と考えることもできます。
つまり、何も言われない時には、試験の場では仕事の場と同じように振る舞うつもりで、服装についても取引先や顧客と会う時にふさわしい格好をするべきです。
それまで、スーツを着てこなかった人にとっては、スーツを堅苦しいし、動き辛いし、夏は暑いし、仕事着として無意味ではないかと思うかもしれません。
しかし、多くの人がその格好がビジネスマンの格好であると認識しています。
そして、スーツを着ていなければ失礼にあたると考えています。
あなた一人が、「好きな格好をして仕事をしてもいいではないか」と主張したところで、周りの人からすれば「非常識な人だ」という印象で終わってしまいます。
そして、会社は非常識な人を欲してはいません。
したがって、余程のことがない限り採用されない、ということになります。
普段着で仕事をする職種は、デザイン系やプロダクション、ウェブ制作関係など、IT系に多く見られます。
このように業種によっては仕事着が自由であったりスーツであったりと特徴があります。
あなたが働こうと思っている業界や会社の特徴を調べておくといいでしょう。
また、たとえラフな格好でも構わない会社だったとしても、最初の面接のときにはスーツを着ていく位は気を遣っても嫌がられません。
入社してからラフな格好をすればいいのです。