あなたは朝、同じ会社の人と会ったときに、きちんと挨拶をしていますか?
社会人の基本中の基本、それが挨拶です。
それなのに、挨拶のできないベテラン社員も多くいます。
朝会ったときに「おはようございます」というのはもちろんん、帰るときには「お先に失礼します」と言いましょう。
この挨拶を「(おはようございま)す」と、語尾だけ言ったり、「うぃ~す」程度にしか言わなかったりすることも、その会社の文化であればいいのですが、きちんとしていない挨拶が少数派なのだとしたら改善しなければなりません。
挨拶は誰にすればいいのでしょうか。
それは、「知っている人全員」です。
「知っている人」とは、同じ会社の人であれば全社員が対象になります。
それ以外にも、そのビルで働いている清掃の人や、守衛の人も同様です。
同じ会社の人だけど話したことはないし、よく知らないという人であっても、すでに同じ会社の人だと知っていれば、それは挨拶するべきだということです。
要するに、挨拶の対象者は広いということです。
なぜ、対象者をはっきりとさせたかというと、挨拶はそれほど大切なものだからです。
挨拶をしてマイナスになることはありません(挨拶の仕方によってはマイナスになりますが)。
しかし、挨拶をしなければ、間違いなくあなたにとってマイナスになります。
「あいつは挨拶もできない」と評価を落としてしまうからです。
もし、あなたに挨拶をする習慣がないのであれば、どうして挨拶をする習慣がないのか考えてみましょう。
それは、周りと関わろうとしないからです。
普段から周りの人と話をして関わり合いを持っておけば、相手に気づいたら、挨拶をせずに済ますことはできません。
なぜなら、普段からよく話す人なのに、挨拶をしないのは不自然だからです。
あなたは挨拶をするべきです。
まず、「挨拶なんてしなくてもいい」と思っているのであれば、平穏無事に会社生活を過ごそうと思っているあなたにとって、その目的を達することを阻む要因になるので、その考えを改めるべきです。
挨拶をするのは当然として、更に気をつけるべきことは、「先手を取る」ということです。
特に会社というのは、上下関係を重視するところが多いので、自分の方が目下ならば、自分から挨拶をするべきです。
反対に、だからといって自分の方が年上だから、相手が挨拶するまで放っておいていい、ということにはなりません。
とにかく気づいたら自分から挨拶するべきです。
挨拶が返ってこない原因は2つあります。
自分の声が小さくて、相手に届いていない場合であっても、挨拶とは相手に気づいたらするものなので、そもそも相手が何も挨拶をしてこないのは、マナーに反することだと考えられます。
それでも、自分の声が聞こえていないことを考慮して、相手が挨拶を返すまで、繰り返し挨拶することは大事です。
その上で、相手に挨拶を返す気がないことが見て取れたら、挨拶するように注意することも必要なことがあります。
後輩であれば、笑って「挨拶しようよ」、先輩であれば「酷いですよ、無視なんて」と軽い感じで、笑いにつながるように言えばいいのです。
さて、挨拶をする習慣が身についたら、それだけでは足りないことも気づくかもしれません。
挨拶だけをしても、あまり人と親しくなることはありません。
一度挨拶した人と、次に会ったときに、より親しく話せるようにするコツは、挨拶したときに、プラスアルファの会話をすることです。
話題は何でも構いません。
会社であった出来事、相手も知っていそうな共通の人の話題、この間回ってきた回覧の話、新入社員お話し、この前病気になった話…。
話題がなければ天気でも交通でもいいのです。
何でもいいから、少しだけ話をするようになると自分の人となりをしってもらうことができ、より親しみをもって接してくれるようになります。
挨拶をしなければ、「あいつは挨拶をしなかった」と悪い印象を与えてしまいます。
悪い印象は、そのまま仕事での関係にも響きます。
あなたは、「相手だって挨拶をしてこなかった」と思うかもしれません。
しかし、相手に悪い印象を持たれてしまった場合、その印象を会社の他の人に伝えるかもしれません。
あなたがストレスなく会社生活を送りたいと思うのであれば、社会人の基本である挨拶はしなければなりません。
挨拶をすることがストレスである、というのであれば、挨拶をしないことによる将来的なデメリットを想像してみましょう。
挨拶は、し続けていれば慣れてきて、ストレスを感じなくなるものです。
挨拶をすることに慣れてしまえば、「なぜ挨拶するだけのことを嫌がっていたのだろう」と思うようになるでしょう。
そのくらい、挨拶をすることは実は簡単なことだし、簡単なことなのに、するとしないとでは大きな違いがあるものなのです。