社員募集をかけるにあたり、どのような人を採用するのか、欲する人物像を描くことができたでしょうか。
人物像を具体化することができたら社員募集の告知をしましょう。
社員募集の媒体には、ハローワーク、新聞、チラシ、大学の掲示板、ウェブサイトなど、幾つかの方法があります。
次に、これらの広告の特徴とその効果を考えます。
ハローワークの最大の利点は無料だということです。
ただし求人をするときには、どの媒体であろうとも、年齢・性別による制限はできません。
年齢はある程度の幅で指定することはできますが、そもそもハローワークを介して応募してくる人は、年齢が高い傾向にあります。
ですから、50代後半の人も応募してきます。
もし求める人が20~30代の比較的若い人であれば、ハローワークは効果的ではないかもしれません。
もちろん無料であり、求人難の昨今では、ハローワークを利用することは無意味ではありませんが、他の媒体と合わせて保険の意味で募集告知を出すというやり方がいいでしょう。
新聞の求人欄に募集広告を掲載する方法です。
どの新聞を選ぶのかもポイントになります。
2015年現在、最もシェアがあるのは読売新聞と言われています。
当然シェアの高い新聞に掲載すれば、それだけ人の目につく確率が高くなるので、そこは考慮に入れてもいいでしょう。
ただし、新聞には各紙の色があり、それによって購読者が右翼より、左翼よりという特徴があります。
ここも考慮しておいた方がいいかもしれません。
新聞に掲載する場合は、広告代理店を使います。
価格は小さなボックスで1日掲載するのに20~30万円します。
この小さなボックスの求人欄で、どれだけ募集が来るかというと、かなりきます。
時期的なものもあるでしょうが、やはり皆、求人欄はチェックしています。
書きこめる内容は限られるので、より人目を引くような内容にするとともに、求める人物像が伝わるような書き方をしましょう。
タウン情報誌の求人欄に掲載する方法です。
当然有料です。
地域を限定して配られるものなので、近隣の人を募集したい場合には効果的です。
反面、その地域以外の人の目には触れることはないので、この媒体を選択する場合にはその意味を考えて選択しましょう。
新卒を採用する場合には、大学の掲示板に掲載してもらいましょう。
社員募集をかける際には、大学の就職課に連絡をして、求人募集をする予定がある旨を伝え、大学で所定の求人広告掲載フォーマットがある場合には、送ってもらいます。
フォーマットがなければ、どのようにして送ればいいのかを尋ねましょう。
大学の就職課では、学生を巣立たせるために、求人広告はのどから手が出るほど欲しています。
企業にとっても、広告掲載にお金がかからないため、新卒採用をする場合には必ず使いましょう。
ウェブで求人広告を掲載する場合には、自社のウェブサイトに掲載する方法と求人サイトを利用する方法があります。
前者は、もちろん掲載料がかからないのがメリットですが、そもそも応募してくる人の目に触れにくいことがデメリットです。
就職先を探している人が、わざわざ個別の企業のサイトを見て、求人しているか否かをチェックすることはそんなにないでしょう。
ですから、自社サイトに掲載する意味は、「今求人をしている」という事実を記録として載せるというところにあります。
これに対し後者は、効果的です。
昨今は新聞などよりも求人サイトに載せる事の方が増えているかもしれません。
もちろんコストはかかります。
掲載には原稿や画像を用意する必要がありますが、その分、新聞記事のような小スペースではなく、沢山の内容を掲載することができ、十分な説明を行うことができます。
求人サイトを見て応募してくる人が増えてきており、20~40代の利用が多くなってきていると感じます。そのため、効果的な手段の一つです。
このように、募集する人の種類(新卒か中途か、地域の区別をするかなど)によって広告の媒体を決めて掲載をします。
このとき無料の媒体はなるべく利用しましょう。
その人が良い人だったのか悪い人だったのかは、採用を決定してその人を数か月から数年雇ってからわかることです。
しかし、採用後にしか成功したのか失敗したのかわからない上に、一度雇ってしまったらその人を退職させることはほぼできないことなので、真剣に採用を行わないと、かなりのダメージを会社に与えることにもなりかねません。
そのため、募集の段階から以下に失敗の確率を減らすのかが大事になってきます。
失敗する採用としては、社員募集の告知をしたのだから、この期間中に決められた人員だけは、必ず採用しなければならないと考えてしまうことです。
社員募集告知にはそれなりにコストもかかるので、このように考える気持ちもわかりますが、本当に欲しい人が現れなかったのであれば、今回の社員募集では採用数はゼロ、ということもあってもいいのです。
社員募集広告よりも、採用してからの方が、その人にかけるコストは比較にならないほどかかります。
ですから、採用の決定は非常に重大な決定なのです。
無理矢理採用を急ぐのではなく、間違いのない採用をすることを優先しましょう。