ホーム自分が楽になる社員教育術他部署の若手は自分には関係ないか?
会社に在籍していれば、後輩がいずれは入社してくるでしょう。
中小企業であれば、社員数が少なく人もすぐに辞めるわけではないので、ポストが空いていなかったり、新規に人を雇うお金がなかったりして、中々人は雇われません。
毎年採用していない会社もありますし、中途採用だけにしているところもあります。
中小企業では新入社員の採用があったとしても、あなたの部署に配属されないこともよくあります。
では、そのような新人が入社してきたとき、自分の部署の後輩ではないので、彼らに対してあなたが教えることは何もないのでしょうか。
何か間違った行動をしていたとしても、同じ部署の先輩社員や管理職が教えればいいことなので、自分には関係がないと放っておいていいのでしょうか。
自分と関係ない部署の新人に対して、偉そうなことを言ってわざわざ嫌われるようなことをしたくない、自分はその部署の人間ではないのだから振る舞いが酷くても知らないふりをしていればよい、大抵の人はそういう風に考えるでしょう。
平穏無事に過ごしたいのであれば、そういう選択肢もあるかもしれません。
しかし、同じ部署の人が注意していないから(もしくは注意してもいうことを聞かないから)あなたの目にも、注意したくなるような酷い行動として映っているのです。
それを放っておくと、やがてはあなたと仕事をすることになったときに、あなたが困ることになります。
注意せずに腹の中で「使えない人だ」と思っているだけでは、結局あなたにストレスが溜まってしまいます。
そして、数年もたってしまえば、いよいよ注意もし辛くなってしまうでしょう。
鉄は熱いうちに打て、という言葉通り、入社したばかりの新人の時に、よくないことやできていないことを注意して、社会人として相応しい行動をとるように教えることは、決してですぎた真似ではありません。
むしろ、そういった注意を怠っていた彼の上長や先輩にとっては、ありがたいことでしょう。
もちろん、彼の上長や先輩のために注意をするわけではありません。
あなたがストレスを溜めないために将来の布石を打っているだけです。
もしあなたが彼の酷い振る舞いに対して、何も言わず、好き放題無礼な行動をすることをそのまま見過ごしていると、あなたは彼の行動を認めたことになります。
すると、彼と仕事を一緒にするときでも、仕事を一緒にしないときでも、あなたのことを、「この人は怖くないので何をしても大丈夫だ」となめられてしまいます。
一度なめられてしまうと、相手はいい加減に行動するので、あなたの負担は増す一方です。
違う部署の人間であれば、あなたの負担は増さないかもしれません。
しかし、目に余る行動をする人は、いずれあなたにも迷惑をかけにきます。
不思議なことに、そういう人は必ずあなたに迷惑をかけに来るものなのです。
そういったことを防ぐためにも、先輩として、先輩らしく後輩のだめなところを注意して、言うことをきかせるようにしなければなりません。
それがあなたを一目置かなくてはならない存在として認識させ、注意を払わせることになり、その結果、あなたが仕事を楽に進めることにつながるのです。
嫌われることを恐れるのではなく、なめられることを恐れましょう。