今回のテーマは、会社内でのいじめです。
「いじめだなんて、学生じゃあるまいし…」と思うかもしれませんが、社会人になってもいじめは存在します。
学生ならば最長でも小学校の6年間で状況が変わる可能性はありますが、生活が懸かっているだけに、簡単に会社を辞めるわけにはいかない社会人にとっては、いじめは深刻な問題です。
そして、社会人のいじめはよくあることの一つです。
企業内いじめの大半は、権力者が気に入らない平社員をいじめるケースです。
権力者とは、管理職であったり、平社員であってもベテランの域に入っていたり、声が大きい人であったりします。
まずいじめられないようにしましょう。
問題が起こる前に予防をするのが最善の策です。
いじめられる人は以下のようなタイプがいます。
それでは、いじめられる人のタイプ別に予防策を考えていきましょう。
お調子者は、多くの場合、憎めないヤツとして、可愛がられます。
しかし、調子も乗りすぎると、可愛さ余って憎さ百倍、となってしまいます。
度を越した粗相をしないことはもちろん、 調子に乗ったことをしたときには、必ずフォローを入れることで「可愛げのあるヤツ」を演出しましょう。
また、調子に乗れる場面を見極めることも大事ですし、誰かに対して憎まれ口を聞くにしても、その人とどれだけの信頼関係ができあがっているかが重要です。
困ったパターンとして、上司からあなたの先輩をバカにする発言があり、さらにその発言への同調を促された場合があります。
優しい先輩ならば、同調しても笑って許してくれるでしょうが、怖い先輩だったり、その上司と先輩の仲があまりよくなかったりした場合には、先輩の怒りを買ってしまいます。
それを回避するためにも、誹謗中傷にはあまり乗らないでおきましょう。
誹謗中傷は非常にセンシティブなので、できれば触れない方がいいし、もし冗談で乗っかる場合には、タイミングを見極めましょう。
タイミングがわからなければ、触らぬことです。
このように、先輩の誹謗中傷をした上司から、同調を求められた場合には、「イヤイヤイヤ、僕みたいな若輩者には恐れ多くて言えませんよ~」とか言って笑ってごまかしておけばいいのです。
会社には、要領が悪くておとなしい人は、結構います。
特に事務系には。
おとなしくて優しく、怒るのが苦手な人は、何を言っても怒ったり反論したりしてこないため、いじめの対象になってしまうのです。
特に、弱い者いじめをするのが好きな人からすれば、絶好の獲物にみえることでしょう。
このタイプの人がいじめられる主な原因は、要領が悪いことなので、要領よく行動することを心がければいいのです。
それができれば最初からしている、と思うかもしれません。
要領よく行動できないのであれば、まるで要領がいいように見せればいいのです
要領よくみせるには、以下の3つの行動を実践してみましょう。
「よく反応する」とは、相手が何かを言ったら、それに対してすぐに返事をしたり、相槌をうったりすることです。
相手の言ったことが質問であれば、すぐに質問を返すことで、会話も弾むので印象は良くなります。
その話題が楽しいものであれば笑顔も忘れずにみせましょう。
「おだてる」とは、相手の発言や行動を褒めるということです。
「同調」+「自分の考えで補強」という返事ができれば、相手の気分はさらによくなります。
ただおだてるという行動は、諸刃の剣でもあります。
うまくおだてることができず、嘘っぽさがでてしまうと、逆に印象が悪くなってしまいます。
「たてる」とは、相手のおかげでうまくいったとお礼をすることです。
例えば、何かを指摘されたら、「(指摘してくれて)ありがとうございます」と返してみましょう。
それだけでも大分印象はよくなります。
このほか、「教えてください」「勉強になります」も言われると気分がよくなるセリフです。
調子に盛るわけでもないし、要領が悪いわけでもない。
それでもいじめられてしまう(嫌われてしまう)人の大半は、空気が読めないことが原因です。
もしあなたが理詰めで話すタイプの人であれば、さっき言ったことと違うことを言っているなと思ったら、それを指摘せずにはいられないでしょう。
あなたと話をしていたら、この間違いさがしが延々と続くことになります。
相手は逃げ場を失い、余計な恥をかかされたと、あなたを憎らしく思うことでしょう。
また、「なぜこの場面で、この行動をとるのか」と思われる人もいます。
こういう人は、いきなり話題を振ってきて、しかもその話題に相手が乗り切れていないのに、一人で話をずんずん進めていってしまいます。
相手は、「この人と話をしていても時間がもったいないだけだな」と思うことでしょう。
このように、空気を読めない人の多くは、思いやりがないか、自制心がない人です。
空気を読めない人にならないためには、「どのように行動すれば楽しい空間になるか」を考えましょう。
例えば、先ほどのケースでいうと、「今この人に理詰めで話すことは、話の腰を折らないか、相手のメンツをつぶさないか」と、話の流れを感じる努力をしましょう。
もし、「自分にとっての楽しい空間とは、相手をやりこめる事だ」と思うのであれば、人間関係がうまくいかなくても仕方がありません。
また、相手の反応をうかがいましょう。
相手が生返事をしているようならば、話題を変えるか、一旦話すのをやめて仕事に戻りましょう。
本当にその話題に相手が食いついているか、食いついてもらえるだけのネタを振っているのか、よくよく考えてみましょう。
お題だけ出して、オチを相手に任せるような話をしていないでしょうか?
さて、次にいじめられたときの対処を考えます。