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コーチングは是か非か?

教育の手法の一つに「コーチング」という技術があります。
コーチングとは、どんな人でもすべからく能力を秘めていると信じることから始まります。
その人の可能性を信じて、どのように行動すればその人が伸びていくのかを考え、自らそれに気づくように仕向けて、行く末は自分で考えて行動することができるように導く指導法です。

コーチングを実践するに当たり、相手に最低限求められるものは、モチベーションです。
モチベーションが低い人には、幾ら教えても何も吸収してくれません。
また、怒らなければわからない人も中にはいます。
そういう人に対してもコーチングはあまり向いていません。
つまり、コーチングという技術は万能の技術ではなく、コーチングを受けて伸びる素質を持った人に対して有効な技術なのです。
ですから、その素質を持っていない人にコーチングをしてもあまり意味はありません。

コーチングを受ける素質を持った人とは

まず第一に、コーチングを受ける人は、自分がこれから携わる仕事に対して、モチベーションが高くなければなりません。
その人を配置するときに、本人の希望する部署に配属することや、本人の希望に沿わない部署に配属したとしてもそれを納得いくように説明しているでしょうか。
納得する説明と言っても、「1年後に希望の部署に異動するから」などという説明ではいけません。
これでは、「どうせ1年後には別の仕事をするのだから」と考え、配属された部署では1年間適当に仕事をして時間をつぶそうとしか思わなくなる可能性があります。

また、コーチングを受ける人は、人の話をよく聞き、逆らわない人でなければなりません。
反発するにしても、なぜ反論するのか理路整然と理由を述べられ、かつ、それが理にかなっていなければなりません。
そういう人は、コーチングは有効な教育方法になります。

何か仕事をするときには、まず基本的な考え方や流れなどを一度教えます。
そして、後はまず任せてみましょう。
本人が躓いたり悩んだりしているのであれば、その都度それについて解決策を考えさせ、考えた解決策についてアドバイスをしましょう。
こうして、自分の力で考えて、問題を解決できるようにしてやれば、本人も自信がついて、ますます自らの力で仕事を達成するようになります。
そうなれば、あなたが余計なことに気をもむことも少なくなり、あなたは自分の仕事に没頭できるようになるし、あなたの仕事量も減らすことができるでしょう。

コーチングを受ける素質がない人とは

今度は反対に、コーチングが無意味な人の特徴について述べます。
まず、本人にやる気が全くない場合には、幾ら教えても何も吸収しません。
また、自分のやりたいこと、興味のあることだけに没頭し、その他の仕事はいい加減に済ませてしまうような人には、人の話を聞いたり、どうにかしてその仕事を自分の力で達成しようと考える下地ができていないので、コーチングは難しくなります。

このような人を教育しなければならあいときには、恐怖心を煽るような指導をするか、放任主義に徹するなど、コーチング以外のアプローチをとることになります。

恐怖心を煽る教育はときに理不尽に怒るなどして、相手に甘い顔をしないようにすることです。
コーチングとは真逆を行く手法であることに加え、恐怖政治を敷いて行った教育は、従順なイエスマンや、言われなければ動かない人、ばれないところで手抜きをするような人になりがちなので、本当に使える社員にはなりにくい傾向にあります。
しかし、こういった人を扱うのはそもそも難しく、一人前に遣える人に育てるには並大抵の努力ではできません。
育てることができる人はほんの一握りでしょう。
多くの場合は、いうことを聞かない使えない社員として育っていってしまうのを指を咥えてみているしかありません。
そのようにしてしまうのであれば、いっそのこと、こちらが指定した仕事だけをこなす、バイトのような人にしてしまうということもありかもしれません。

放任主義にした場合には、本人は今まで通り(又は今まで以上に)、やりたいことしかしなくなることを覚悟してください。
その代り、自分の興味のあることや、やりたいことにはとことんまでのめりこむので、専門的な職であれば、それなりの成果を挙げることができるかもしれません。
また、放任主義にすることで、仕事を任せたらそれを達成するには、自分の力でやるしかなくなるので、責任感が生まれる可能性もあります。
いずれにしても、この方法も一種の賭けです。

このように、コーチングに向かない人に対して教育を施す場合は、完全に牙を抜いてしまうか、自由に泳がせるかのいずれかの選択肢を迫られることになります。
もちろんこの中間を行く方法もありますが、中途半端に筋が通っていたり通っていなかったりすると、何が正しいことなのか理解できなくなり、良い仕事をする場合もあるけれど、しない場合もあり、反抗心は表面には出さないけれど、心の中で持っている、というような、ムラのある使いづらい社員になってしまうかもしれません。
人を教育するというのは、非常に難しいことですので、コーチングだけでなく、様々なことを実践して自分なりの教育プランを練ることができるまでになりましょう。

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