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なあなあになるより怖がられろ!

自分に後輩ができたときに、やってしまいがちなことは、嫌われたくないあまり、仲良くなろうとして「なあなあ」の関係を築いてしまうことです。

「なあなあ」の関係とは、お互いの仕事については口を出さない関係です。
先輩は後輩に教えないし、後輩は先輩に尋ねないけれども、雑談は楽しそうにしており、一緒に飲みに行ったりしてそこそこ仲が良い、という関係です。
この関係は仕事においては何も生みません。
後輩社員は、何も教わらないので、もともと実力がある人でなければ使える社員にはなりません。
人によっては厳しく教育されることで、仕事の何たるかを覚え、一人前になる人もいます。
何も教えられなければ、これでいいのだ、と自ら成長しようとしない人もいます。

また、あなたからは何も教わらないけれど、他の人から教わって成長した場合には、その後輩社員は、あなたとは表面上友達のようにはなるでしょうが、仕事上の先輩としては尊敬もせず、あなたのことは対等か下に見るようになり、自分勝手に振る舞うようになるかもしれません。

なぜ「なあなあ」になるのか

「なあなあ」な関係とは、無関心であることとは違います。
自分の立場を守るため、相手に嫌われたくないために、築いてしまう関係です。

古くから会社にいる人は、割とぬるま湯につかっている人が多く、そういう人たちは新しい空気を嫌います。
従来取りの仕事の仕方、今いるポジションを死守したがるものです。

このような古参社員は、実は新入社員に恐れを抱いています。
彼らは正論で反論されてはたまらないので、自分の考えを押し付けようとはしません。
その代りに、新入社員を取り込もうとします。
そして、この会社では個人主義で仕事をするものなのだと暗に教え込みます。
こうして、会社が新しい空気に変わらないように、古い空気の中に薄めてしまうのです。

新人というのは、ああしろこうしろと教えると、若ければ若いほど反発しがちです。
もちろん従順に従う人もいますが、反発する人もよくいるのです。
そういった反発や陰口を言われるよりは、表面上だけでも仲良くしていれば、余計なストレスを感じなくて済みます。
自分は管理職ではないのだから、あえて嫌われるような行為をする必要はないということです。

このような二つの側面の考え方が、「なあなあ」な関係を助長するのです。

「なあなあ」にならないために

ではなぜ「なあなあ」な関係がよくないのでしょうか。

「なあなあ」になると、まず後輩はあなたの言うことを利かなくなります。
そもそも何も教わっていないのですから、言うことを聞く義理もありません。
「その行為の是非を決めるのは、自分自身である」という考えができあがっているので、今更他人の意見など聞く必要はないのです。

こうなると、雑談はするけど仕事の話は一切しない同僚、という存在になります。
あなたの仕事にも口出しをしてこなくなるので、一見するとあなたにとって楽な環境を作り上げることができたと思うかもしれません。
しかし、相手に何もしないということは、相手から尊敬されないということです。
困った時に、あなたを助けようという感情すらもたないかもしれません。
上っ面の人間関係はできあがっていますが、信頼関係はつくられていないのです。
その中で仕事をすると、いずれは仕事に問題を生じさせ、会社にダメージを与え、あなたの雇用にも影響を与える可能性があります。

そもそも新人や若手というのは、陰で文句を言うものです。
嫌われまいとしてとった行動ですら、「何もしないどうしようもない社員」として、蔑む対象にしてしまいます。
蔑みの対象となった人が、どうなろうとも、新人には知ったことではないのです。

このような潜在的な問題を回避するためには、「なあなあ」な人間関係にならないように気を付けなければなりません。

「なあなあ」にならないということは、メリハリをつけるということです。
怒るときにはきちんと怒り、それがなぜ怒っているのかの理由もはっきりとさせます。
注意するのであれば、相手がその注意に従って行動を起こすまで繰り返し注意し続けなければなりません。

もちろん怒ったり注意したりした以上は、あなたもその方針に従って行動しなければなりません。
そして、「間違ったことをすると怒る怖い人」という認識を持たせましょう。
その上で、バカな話をするときは楽しく笑いあったり、困った時には相談に乗ったりするような関係を築き上げるのが理想的なのです。

もし、そこまで仲良くなる関係を築けないのであっても、最低限、怖がられる存在になりましょう。
筋が通っていれば、怖いとしても蔑む対象にはならず、尊敬し頼れる先輩社員になるでしょう。

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